神楽坂で2011年にスコティッユパブ「ザ・ロイヤルスコッツマン」を開業しながら、2021年より無農薬農業を始め、食を通じての体験や考えをまとめたブログです。食育インストラクターでもありオーガニックの普及に努める。国内では珍しいスコットランドの民族楽器バグパイプ奏者で全国のビールやウイスキーのイベントでの演奏も行っています

生姜が発芽しました

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4月の末頃に320kgの種生姜を定植し、発芽まで約40日ほどと先生から伝えられていました。一緒に農業をやっている仲間の中で僕の畑が日本列島で北に位置しています。

生姜は温暖で多湿な地域が原産なので国内でも栽培をしているのは有名な高知を始め日本の西側が多いという事もあり発芽が確認できるまではドキドキというか心配でした。

しかしながら、本当に約40日できちんと発芽をして伸びてきています。

生姜の生育について

種ショウガの植え付け

種生姜

生姜は4月下旬から5月上旬が定植時期と言われています。基準としては地温が15℃になってからです。

僕自身が農業をやること自体初めてで、しかも無農薬での取り組みと分からないことだらけの中で農業というものに向き合って畑作業をしていますが、基本的には先生から教えてもらったことを何度も読み返し、同じようにやるという単純なことなのですが、迷うことはいっぱいです。

種も1人で320kgを手で割って重さごとの3種類に分けて種の数を数えたりなどもしました。そうすることで収穫の際に「この大きさの種からは、これ位の量が取れた」と数字にすることができます。
これは来年以降のデータになるので、こういうことの積み重ねでしか判断ができないことも多いと思って時間はかかりますが率先的に行っています。

畝立てから定植に関してはブログに書いてるので見てみてください。

定植前に大切な畝立て

発芽までには時間が必要

最初にも書いたように発芽をするまで約40日ほどの日数が必要になります。種を植える際に15cmほど穴を掘り、その中に種を置いて土をかぶせます。土のすぐ下ではなく15cm下から地表に出てくるんですが、あの小さな芽が土を押し上げながら顔を出すというのはとても大変なことなんだろうなと思います。

同じように取り組んでいる仲間の畑ではGWと僕よりも1週間ほど遅く定植をしたのに、発芽してきたなどの報告もあり少し焦り土の中がどうなっているのか確認をしたくて掘り返してみたところ、発芽が確認できました。別の場所はと思い掘り返し、間違って芽を折ってしまうこともありました・・・。他の地域より北に位置しているから少し遅いんだろうと思い草むしりをしながら発芽を楽しみまっていました。

6月1日、草むしりの最中に地表に出ている芽を確認できました。

発芽

4月26日に定植をして6月1日に発芽なので本当に約40日ほどでの発芽となり一安心ができました。

発芽後の注意点

6月17日の畑

写真は6月17日の畑の状態です。発芽が目視でもしっかり確認ができる状態になりました。相変わらず雑草との闘いは続いています。

関東も梅雨入りをし、連日の雨模様が続いています。発育工程的にそろそろ中耕や土寄せ、追肥という作業が待っている中、雨で出来ないという日も続いています。土が湿ったままでは中耕土寄せができません。

追肥は畝間にもみがらぼかしを撒いていき、管理機で跳ね上げながら中耕土寄せをするのですがこれにも意味があります。土寄せをする際に管理機のロータリーの刃が回って土を跳ね上げます。その際に空気も含まれます。柔らかく空気の含んだ土と、もみ殻ぼかしを混ぜ込みながら跳ね上げ、発芽をした芽に土をかぶせながら土寄せをします。

だったら「発芽している畝に直接、追肥としてのもみ殻ぼかしを撒いた方が栄養も直接行くから良いんじゃないか?」と思いました。同じように習っている仲間も思った方も多く、講義の際の質問事項になりました。

もみ殻ぼかしは微生物を多く含んだ手作りの肥料です。その微生物を増やすために何度も何度もトラクターでプラソイラという大きな刃を引っ張るだけの耕し方をしました。これは地中深くの土から掘り返し酸素を含ませることが最大の理由です。そして土に酸素をいっぱい入れて微生物の好きな土壌を作り上げる。追肥するまでに少なからず土は硬くなっています。そこに管理機で刃を回しながら土と一緒にもみ殻ぼかしを加えて跳ね上げることで酸素を取り込みながら微生物が活動しやすい土づくりを行うという事になります。

土についてもブログに書いてあるので見てください。

畑の土を団粒構造にして好気性微生物を増やす

この様に、根拠となるものが点と点が繋がるという事を理解しました。もみ殻ぼかしの中にいる微生物の活動を促進させるためにも空気を取り込む必要があるという事です。科学だという事です。

今後の成長段階で

発芽している畑

発芽をして、これから勝負の時期に突入をしてきます。生姜は収穫まで3回ほど分球をして大きくなる時期がありますが、その1回目がそろそろ近づいてきました。

土の状態だってまだまだ分からないことだらけですが、まずは教えてもらった通りにやってみるというのが僕の考えなので、この勝負時をどの様にやろうかと考えています。実際問題、これからもう少し経ったら毎日でも良いので、午前中に両面散布といって水に栄養剤を加え葉にミスト状の水撒き作業がありますが、現実的に無理なわけです。東京と小山の行き来の距離と時間の問題です。週に2回ほどしか出来ません。でも、その2回を必ず行うことを徹底しながら状況判断をして先生に質問をしたり、仲間の状況を見たりと自分なりにできる最大のやり方で行わなければいけない時期になります。

自分一人で行うということで、人を雇って規模が大きくなっても経験として少しでも判断ができるようになります。目的は「良いものを作ること」このために、まずは自分一人でやってみて良いも悪いも経験することが重要だと思い取り組んでいます。

まとめ

2月から肥料となる「もみ殻ぼかし」を5週間かけて作り、その間にトラクターにプラソイラを付け土を耕し、もみ殻ぼかしが完成したら畑に撒いて、再度プラソイラを引き続け土づくりのためだけにやってきて4月下旬に定植、その約40日後に発芽と。気が付けば農業に直接取り組み始めて約5ヶ月になりました。

発芽が確認できた嬉しさは何とも言えない安心感でした。やはり発芽しないんじゃないかな?とかいう心配もありましたので。でも、こうやって発芽が確認できて、その後も伸びているのを確認すると、やはり嬉しいものです。

僕は畑で仕事中は無我夢中なので、その作業に没頭しています。しかし、ふと休憩のときや腰を下ろして地べたに座ったときに思うことがあります。

次世代にキレイな状態で地球を渡さないと

プラソイラを付けたトラクター

何だかとんでもなく大きな話に聞こえるかもしれませんが、これは今の僕たちにとって必要なことなんだろうなという意識があります。コロナになり「SDG’s」という言葉を聞く機会が一段と増えました。「持続可能な社会」これに国連を始め世界の各国が目標とした取り組みを2030年までに達成をするために必要な行動で地球規模の問題です。

戦後の「食べれない時代」には飢えで多くの人が犠牲になりました。食の安定、命を守るために、農薬は日々進化を遂げ安定をした大量生産が出来るようになりました。そして大量消費があたりまえの時代になりました。

しかし、2020年にコロナにより意識が大きく変化をしました。食の安全を意識するようになりました。これはコロナによる免疫力アップからきたものにもよりますが、改めて体を考えた食生活が、多くの個人間で見直されるきっかけになったのには間違いのない事実です。

草むしりをしていても「除草剤を撒いたら一発で片付くんだよな」とか思うことがありました。しかし、化学肥料をまいた畑ではその農薬は5年以上も土に残ると言われています。毎年毎年、何回も何回も農薬をまくことで土は死んでしまいます。土の再生能力以上に破壊する力のスピードが速すぎました。それを繰り返してきたのが事実であって、それは戦後の命を救うための安定収量であって、経済発展の大量生産だったことは理解をしています。ただ、もうそうでなくては良いのではないかと多くの人が疑問視をして、発言、行動をするようになった。そういう時代になったんだということです。

水まき一つとっても、雨が降ってくれると本当に嬉しいです。「恵みの雨だぁ!」と心から思います。しかし今の地球は温暖化によって気候が変わってしまっています。自然災害でこれまでの慣行農法ですら収量が取れないということもニュースになります。色んなツケが回ってきたと謙虚に思うようにしています。だからこそ、農業をしながら「めんどくさくて手間のかかる農作業」が楽しいなと思えます。

今後は畑の拡張もあるし、確実に人手が必要な段階になります。畑の場所だけでなく、それに携わってくれる人も考え進めていくことが課題の一つとして待っています。その後は野菜の加工場も必要。店舗も必要。農業1つで町が変わるかもしれないという楽しみが僕にはあります。

めんどうで手間ひまがかかることにこそ、ヒントはいっぱい含まれていると感じます。

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