神楽坂で2011年にスコティッユパブ「ザ・ロイヤルスコッツマン」を開業しながら、2021年より無農薬農業を始め、食を通じての体験や考えをまとめたブログです。食育インストラクターでもありオーガニックの普及に努める。国内では珍しいスコットランドの民族楽器バグパイプ奏者で全国のビールやウイスキーのイベントでの演奏も行っています

定植前に大切な畝立て

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農業を始めて、そして農業をする前から「畝(うね)」がきちんとされている畑を見て、その奇麗さとこれから作物が育つんだろうなと考えてました。曲がっている畑では、その曲がる曲線に合わせて。四角形の畑には一直線に伸び、畑に合わせた畝が様々な模様に見え、その景色を見る楽しさも感じていました。

今回は初めて畝立てをしたのですが、僕がこれまで思っていた畝とは程遠い出来栄えで、残念なことに奇麗さは感じられませんでした。いくつか自分なりに理由も分かっていること、難しかったことなど、今後、畝立て改善に向けてのことを書いてみます。

畝立ての目的

畝のことを調べると、ほぼ同じようなことが書いてあります。そして僕も同じようにそう教えてもらい取り組みました。

(1)排水性

畝を作る一番の目的は、水はけを良くするなど、植える植物に合わせて水の管理をしやすくするため。この理由が検索をして良く出てきます。

理由として、日本には梅雨という雨の多い時期があります。このブログを書いているのも5月ですのでもうしばらくすると雨が続きますね。

梅雨の時期は毎日のように雨が降ります。ここ数年はゲリラ豪雨による突発的な雨もあります。排水性の悪い畑では水たまりができてしまい、作物の根が水に長時間浸かり腐ってしまうということが起こりかねません。

この様な理由で畝を立てて、排水性を良くすることで、作物の根が長時間水に浸されることを避けることができます。

(2)作業管理

写真のように土が盛られている部分と、掘られている部分があります。実際に自分で畑仕事に携わって感じることは「腰を曲げての作業の多さ」です。料理をしている時よりも足腰への負担を感じます。そんな時、少し高めの畝を立てることで、腰を曲げる体勢が少しでも軽減され作業を楽にすることができます。そして作物を植える部分を確定することで作業通路として利用が出来管理がしやすくなります。

畝に関する検索結果への疑問点

畝に関して調べていると、以下のことも良く検索結果に出てきます。

土を盛ることで土の中の通気性が良くなり、肥料も周りに流れづらくなり、畝を作るときに土を耕すことで土がふかふかと柔らかい状態になることで、根張りが良くなる。

ただ、この根の張り関しては少し疑問に思うこともありました。それは前回のブログに土のことを書きました。

ここで、団粒構造が根の張りには良いと書いています。つまりある程度の土の粗さというものが関係をします。どういうことかというと、あまり細かすぎると目が細かくなり、根が自由に晴れないのではないか?ということです。

さらに、土の良し悪しは土の中で活動をする微生物の影響によるものなので、細かくし過ぎてしまうと酸素が入らず微生物の活動が停止してしまうのではないかという点も含めて少し疑問に思いました。

この疑問に関しては次回の講義のときに先生に質問をしてみます

定植をする際の畝の計算

奇麗に整えられた畝

畑は広さが決まっています。その中に作物を植えて育てていくことになります。そこで「自分の畑にはいくつ種が植えられるの?」という疑問がわいてきます。この疑問を解消してくれるものが畝に関することです。

畑は縦も横もその長さとういう物が決まっています。もう少し植えたいからと隣の畑に勝手に種を植えることはできません、そこで、種を植えるのに、どれくらいの距離で植えるかが決まると畝の長さから難航得ることができるかが分かります。その逆で植える距離と畝の本数で植えることのできる種の数も分かります。

この様に大まかにはなりますが予想を付けて取り組むことが可能になります。

畝立て前に畑の表面の均一化

プラソイラをかけた畑

写真は実際の僕の畑なのですが、これは定植(種植え)前の状態です。ボコボコと大きな塊で耕されていますが、これは団粒構造にするために大きく荒く耕し、土深くから掘り起こす耕し方をしていたからです。

定植をするにあたり、この粗さでは作業がしにくいと思い、トラクターでローターリをかけ平らにしましたが、これがまた難しかったです。これまで大きなトラクタで耕していましたがロータリが少し不具合があったので実家にあった小さいトラクタを借りて平らにすることをしましたが、これが失敗だったちう反省点があります。

トラクタによるロータリ後の畑

これまで32馬力の大きなトラクターで何の不自由も無くグイグイと土を掘り起こしながら耕していました。そのおかげでかなりボコボコの団粒構造の畑になりました。そこに小さいトラクタで入ったときに足場の悪さにトラクターが安定して走行することができませんでした。ロータリも初めての作業になり四苦八苦でした。平らになってはいるものの、畑全体が平らになっているというよりも、トラクターを走行した部分部分のみが平らになっているという感覚で、ここは右に傾いている、隣はなんとなく左に傾いているというような現象が起きていました。

前の32馬力のトラクタで深くまで耕しながら進んだので、小さいトラクタ本体の足場の安定の無さに本体は右に傾いていたり、左に傾いていたりしながら進んだことによるものと思います。

今のトラクタの機能ではロータリを自動的に水平にする機能が付いているのですが、付いていないものを使用したことも原因と思っています。こういう部分で機械そのものの能力の大きさを感じました。

農業は肉体的にとても大変なことが多くありますが、機会により簡素化されたり自動化されている部分も非常に多くあります。この自動紙幣機能とかもその一つですが、それらに対応をして行くことで「農業=ツライ」ではなく、少しでも楽になるもへの投資の必要性も感じました。

定植に向けての畝立て

マメトラで畝立て

上の写真に写っている機械は管理機と言って畝づくりや、発芽してからの畝の管理をして行く機械で「マメトラ」です。オークションで仕入れしました。農業機械というものは非常に高価なものが多いといことに毎回何か必要な機械が増えるたびに思います。今回は畝を作ること、そして発芽などしてからの育成段階において崩れた畝を作り直す機能と、土を跳ね上げる機能が今後必要になので、このマメトラを選びました。

説明をしやすいように畝の図を作ってみました。なかなか良く出来たなと(笑)

畝の図解

この畝の構造が僕が定植に向けて作る畝の構造です。左の畝の二条植えをして行きます。

先日、種生姜を割った際に数を数えていました。種の像重量は320kg。この量で何個ほどの種が出来るのかを調べておくことで、今後の計算もしやすくなると思ったからです。実際に割ってみると2793個に分けられました。つまり、この種を全て植えるように畝づくりをしないといけないという事です。

僕の畑は大まかにはなりますが「横10m×縦50m」の長方形をした畑です。
上の図を参考にして畝の長さに対する種の数を割り出しました。50mすべて使うほど奇麗に畝立てが出来ないと思い45mとしました。そして種と種の間の株間は教えていただいた30cmです。

45m ÷ 30cm(株間) = 150個
1畝 150個 × 2列(二条植え) = 300個
2793個 ÷ 300個(1畝に植えれる数)= 9畝

畑の中に9畝を造らないといけないという事が分かりました。それでは畑の横幅から畝の幅を決めて行きます。

10m÷9畝=90cm

この90cmが畝と畝との境界線になります。定植に向け先生から押してていただいていた基本の畝幅が60cmでしたので90cmあれば確実に取れ30cm余分になりますが、この30cmの中に通路も含まれます。畝は大径の形をしているので底辺部分は上部よりも長くなり、片側5cmで両方なので10cm、つまり作業通路として確保できる部分は20cmほどしかないことになります。

作業通路は40cmあると仕事がしやすいと言われていたので、その半分になるということが分かりました。

実際の畝立てから定植の様子

YouTube 【農業】人生初の定植!ショウガの種を2793個手で植えてみた

管理機を使って畝を立てていく様子を動画に撮りました。管理機そのものも人生で初めて手にした機械なんですが、真っすぐに走行をすることができませんでした。真っすぐにするために糸などを張って目印にして畝たてをすることもあるそうです。調べてみたら確かにそのための道具などが売られていました。

畝立て前にロータリをかけて平らにしておきましたが、それ自体に足元も取られ、管理機の重さもあり、畝立てそのものの難しさを体験することが出来ました。今後のためにこうした方が良かったという部分がいくつかあるので自分へのメモという形で残します。

  • ロータリで畑そのものを平らにしておく
  • 糸やロープを使い目印にして真っすぐに畝を作る
  • 管理機の扱い方そのものを訓練する
畝立て

上の写真が僕が管理機を使い畝立てをした畑です。溝になっている部分を管理機で土を両脇に寄せながら進んだというものになりますが、写真で見ても分かるように曲がっています!何だかカッコ悪いです・・・。

前日にお世話になっている農家さんが畝立てをした写真がSNSにアップされているのを見て「やっぱり奇麗だなぁ!」と思っていただけに、自分の畑の畝のいびつさを見て何といえない気持ちになりました。でも、初めての畝立ての割には良く出来たと自分勝手に思っています。

家庭菜園レベルではなく、やはりこれくらいの距離感になってくると、その難しさをしっかりと体験できました。
写真の右側の売れの上にある白い点々は種生姜を植える場所に置いて行ったものです。

まとめ

畝を正確に作るということは、その後の定植での作業のしやすさに影響します。これは今後の畑管理にも大きく影響をすることともいます。草が生えてきたら除草作業が必要になりますが、そのときに通路幅が狭すぎると作業もしにくくなります。

そして種を植えた畝がきちんと作られていることで、作物の育ち方への影響というものを感じました。土がきちんと盛られていなければ根を張ることもできません。作物と作業場という意味での区画分けが畝そのものなので生育管理をするためにも畝づくりの大切さを実感しました。

畝立てをするということにも「土」を耕すという行動が含まれています。土を作ることに何度も何度もプラソイラをかけて耕しました。耕す前には良い土にするために肥料作りをしていました。すべては育つ作物のために良い土づくりを目指して取り組んでいたからです。その土が畑でどんな状態なのかという理解を深め、そのに適した作業ができるようになると農業は一段と面白くなると思います。

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