神楽坂で2011年にスコティッユパブ「ザ・ロイヤルスコッツマン」を開業しながら、2021年より無農薬農業を始め、食を通じての体験や考えをまとめたブログです。食育インストラクターでもありオーガニックの普及に努める。国内では珍しいスコットランドの民族楽器バグパイプ奏者で全国のビールやウイスキーのイベントでの演奏も行っています

新しい農地の契約が完了


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栃木県芳賀郡市貝町(イチカイ)で農地並びに住居を無事に借りる契約が済みました。





今年の2月くらいから、この新しい農地のある地域に行き始めました。この地域を選んだ理由は「不便」ということです。

何度も現地に直接行って散歩をしながら地域に何があるのかを見て「のどかだな。」なんてことを思いながら役場へ行き、農業の現状などを聞いていました。

農政課、農業委員会、共に担当者さんが話をよく聞いてくれ、直ぐに現状登録のある畑をいくつか地図を見ながら話をしてくれました。きちんと農地を探しているという申請をすることで、更に情報を教えてもらえるようになると、直ぐに条件に合う農地候補を探して教えてくれました。



「農業をするために畑を探している」過去、多くの役場に行って相談をしましたが、ここまで親切に丁寧に対応をしてもらったことはありませんでした。この地域に本当に農業をする人がいなくなり困っている、だから率先的に行っているとも考えられますが、そうは考えずに必要とされていると考え物事を進めてきました。

畑:➀
田:➀

僕の場合は飲食店を東京・神楽坂で行い、住居も店舗の近くということで、畑のある地域に住所が無いということは一つ大きな問題になります。どのように畑に来るのか、どうやって来るのか、どれくらい時間がかかるのか、書類上は様々な障壁が多くありました。

その都度、農業委員会担当者さんに電話を入れ書類の確認をして書き上げて無事に受理されたことも感謝をしています。

幾度となく足を運ぶことで役場の方々も何となく最近よく見る顔だな。くらいには思ってくれているのが分かります。今はそれで十分です。たぶんですが、これから迷惑をかけることが多くなると思うので・・・

住居の方は普通に今からでも住めるようにキレイな状態です。大家さんは畑の貸主の方でもあるんですが、ここがその方の育った実家ということでご両親が亡くなった後も定期的に掃除をしに来て手入れをしていてくれました。そういう思いの詰まった場所を貸して頂けるんことは本当にありがたいことです。しかも畑から徒歩5分もかかりません。



住居を借りたのは農地を借りるために近隣、もしくは地域に固定住所が必要になるからという以外に、疲れたときの休憩所であったり、ご飯を食べる、汗をかいたときにシャワーを浴びる、トイレなど生活をするための場所でもあります。そして農機具をしまっておく場所ということでも必要になります。僕は料理人でもあるので、来期は農作業を手伝ってくれた方に、お昼ご飯や晩ごはんなど、汗を流した後に一緒に食を共にする時間も作りたかったというのも理由の一つです。

借りた家と小屋・倉
家の横の宅地と農地

地域で採れた野菜などをふんだんに使って食べてもらう。それだけでも大きな価値が存在すると思っています。
借りたのは住居なので、ここで飲食店をするのにはリフォームが必要になってしまいます。なので飲食店用の物件も今後は探していく方向になります。そして生姜の加工場です。そんなに大きくは無くて良いんですが、ある程度の仕込み量を考えて調理器具等の購入が必要になります。この2点のことを考えると少し大きめの物件ということになります。飲食店併設加工場というイメージです。

畑を借りたことはスタートラインに立ったという状態です。まだ走り出してもいません。この市貝市でやることは農業ではありません。農業は土台なだけです。地域コミュニティーを作るための1つに農業があるだけです。「町の知った顔が増えて交流が生まれる。」そのために必要なことを少しずつ加えて行きながら農業を始めて行きます。

今の小山市の畑は大規模農業をしている農業法人さんに年内いっぱいでお返しをします。

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