神楽坂で2011年にスコティッユパブ「ザ・ロイヤルスコッツマン」を開業しながら、2021年より無農薬農業を始め、食を通じての体験や考えをまとめたブログです。食育インストラクターでもありオーガニックの普及に努める。国内では珍しいスコットランドの民族楽器バグパイプ奏者で全国のビールやウイスキーのイベントでの演奏も行っています

新農地の地域拠点になる住居


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農地を無事に取得をしました。その過程で「住居」の有無が課題の一つになりました。

今現在の農地は栃木県小山市にある実家の近くということで何かあれば実家が使えます。しかし、今度の農地は実家から北に約70分ほど車を走らせる必要があります。この地域は交通網が良くないので車が基本になります。電車も1両が1時間に1回走る程度、その路線の駅のほとんどが無人駅。ワンマン系なので整理券を取って主要駅で支払い。交通系のICカードも使える訳もなく、改札があるのかないのかも分からないような感じです。

真岡鉄道・市塙駅
市塙駅

農機具を片付ける場所、農作業をする場所、休憩をする場所、そういう意味合いでも小屋であったり住居というものは必ず必要になります。そして農地取得に住所を記載する部分があるのですが、僕の場合は住居も店舗も東京神楽坂です。「ここからどうやって農地に来るんですか?」「農機はどこにしまうんですか?」「資材置き場はどこですか?」とにかく農業をやり始めて思ったのは作業小屋であったり休憩が出来たりするような場所というのは本当に必要だということです。

書類に農地近辺にの住所が必要なことも分かるし、あとは自分の拠点となるための場所も必要。総いうことから畑の貸主さんにどこかいい場所が無いか聞いたところ、貸主さんの実家が空いているので貸してもらえることになりました。

母屋と小屋、倉
1階の和室
軒先だった所に作られたテラス?

畑から徒歩5分ほど。母屋がある。小屋・倉がある。庭もある。文句のつけようがありません。

住居に関しては農業員会や農政課の管轄外のことなので僕と貸主さんの双方で書類を作成したり賃料を決める必要があります。さすがに契約ごとなので司法書士さんに入って頂いて地域の一軒家の賃料平均や築年数など考慮して家賃の取り決めを行い契約書を作成して進めました。

2階・部屋①
2階・部屋②

そして鍵の受け渡しも完了しました。

貸主さんからすると、その家は実家です。結婚をして隣の地域で生活をしているのでその家には住んでいません。5年前まではお母さんが住んでいましたが他界により使わなくなってからも定期的に掃除をしに来て空気の入れ替えを行ってくれていたので直ぐにでも住める状態なのは本当にありがたいことです。さらに庭には植木があったり入口の両脇には松の木があるのですが、植木職人さんにお願いをして手入れもしてくれていました。いつも会うときも「何か不便があったらいつでも呼んでくださいね」「困りごとは無いですか?」など本当に多方面に気を使って頂くばかりです。



お風呂
台所

隣、前の家には旦那さんに先立たれお婆ちゃんが一人暮らしをしているそうです。僕的にはこちらに来た際には挨拶をしてお話相手になるくらいしか出来ませんがそうしようと思います。自治会長さんの家も近くなので挨拶に行って農地のことや地域のことを聞きたいことが山積みです。農業をするということは、その地域の一員になるということです。地域のことを考え取り組んでいれば、いつかきっと仲間としてもらえる日が来ます。それまではただただ一生懸命に借りた農地で農業をやりながら地域の行事などに顔を出すということの繰り返し。凄くシンプルです。

鍵も受け取ったので徐々に使わない資材や農機具の引っ越しをして行きます。来年の定植は4月中旬くらい。この冬~春の間で土作りを行ってバリバリやって行きます。

居間
小屋と倉

住居が出来たことで農作業をしたあとに休憩ができます。ご飯も作れます。風呂も入れます。トイレもあります。店舗のお客様も「農業を体験したい!」と声をかけてくれる方が本当に多くいます。来てもらっても何も表内が出来ないのは心苦しいので、こうやって住居があることで「ご飯を一緒に食べる」ということが出来ます。畑仕事をして汗をかいて一緒にご飯を食べる。凄く人間的だなと僕は思うんです。

近くには道の駅もあるので地域の食材が売っています。農家さんから直接もらえるものもあるかもしれません。そうやって食の大変さや有難さを経験できるということが、小難しい学術的な「食育」なんかよりも格段上だと思います。そうやって「食」に関することを農業を通して行うのも僕の仕事の1つだと農業を始めてから強く思っていることです。

人と人が「農」を通して「食」を知る。

農業体験

凄く楽しみですよね。さらに畑を拡張したらシェア畑なんかも作ってみたら良いんじゃないかと考えています。スコップや長靴など必要な農機具は用意しておいて東京をはじめ色んな所から来てもらう。僕じゃない地元の農業のプロが栽培を通して教えてくれ、管理をしてくれる。近くにBBQ場など作っておけば、そこで採れた野菜を直ぐに食べることもできるし、ワイワイと過ごすこともできる。凄く良いと思うんです。

その野菜を使って料理をしてくれる飲食店があっても良いかもしれません。農業を1つ始めるだけで地域と繋がる線が多方面に伸びて行きます。そうやって地域が繋がって色々な人と人が出会うと、もっともっと良い地域になると僕は信じているので、農業の可能性って凄いなと実感をする毎日です。

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