農地から徒歩3分ほど、一軒家を借りました。この市貝という地域での生活の拠点になります。東京も先週末から一気に冷え込んできて11月になると一桁台の気温になってくるので、一気に寒さが進みます。
新しい農地は栃木県芳賀郡市貝町は今の小山市よりも北東にあり車で移動しても70分弱ほどかかります。
僕にとっては何にも無いことが最大の魅力しか感じない地域です。
何といっても良くメディアで魅力のない都道府県で栃木県はいつも下の方です。というか下ですよね。それを逆手にとってなぜか栃木県内で県内で魅力のない地域というものを選出するという珍事が起こりました。そして見事!今度の畑のある市貝町はトップに選ばれました。
つまり、県内でも一番影が薄く魅力がない地域となったわけですね。底ってことは上がる余地がありまくりです!こんな市貝町ですが、絶滅危惧種の鳥「サシバ」が生息する地域で国際サミットの場であったり、野鳥の会からも保護する里山として広く認知されている自然豊かな地域です。
地域の北部には鮎が取れるやな場があり、観光でにぎわいます。近くの茂木町に行く途中には滝もあったり、北側には芝桜公園、観音山梅の里公園、畑からすぐの所には日本酒で有名な惣誉酒造もあります。よく言われることですが「そこに住んでいると気づかない」ありふれた言葉かもしれませんが、そういうことなんだと思います。
そんな地域で新しく就農に向けて農業を始めます。その拠点となる家に荷物も運び始めました。先日は、まず必要になるであろう洗濯洗剤を買ってきました。農作業で汚れた作業着を洗うのに必要ですので。鍋やフライパンも最少で実家に余っていたものや、もらったけど使っていなかったものなど、田舎にはそういうものが蓄えられてあるので探して運びました。これでパスタでもあればまずは問題なしです。
本格的に寒くなる前に布団も用意しました。今後はスタッフも一緒に農作業をやってもらう予定なので布団は買い増しが必要です!飲食という部分の底辺を支える一次産業でもある農業は全体を見るためであったり、社会を考えること、地域を考えることにとても役に立ちます。今後は会社の方針もそのような方向になります。加工を始めると製造業にも関与してきます。農業を始めたことで飲食全体を見ることが出来るようになるわけですね。
最初は大変かと思うけど、なんでも最初は大変なんです。それをやるか!?やらないか!?たったこの選択の違いです。でもその選択の違いが将来的にも人間的も大きな差を徐々に徐々に広げていくものなんですよね。
新参者だから何やっても目立ちます。出る杭は打たれて強くなるんですね。むしろ僕なんかは杭を出しまくります。そんな人間は田舎では目につきやすいです。色んなことを言われるかもしれません。でもそんなことは右から左で良いんです。そんな人も味方につけるくらい頑張れば良いだけです。凄くシンプルです。複雑に考えるからややこしくなるんです。
そして、地域をまとめるときに何が必要になるのか、地域の産業があると非常に分かりやすいです。何か1つで良いんです。その1つが地域住人を繋げる大きな役割になってくれます。
そんなふうに考えると地方っていうのは宝がいくつも眠っている場だと思えてきます。
市貝町、住んでいる方たちが何にもないと思っている地域が10年後にどうなっているか?それを考え農業をして行きます。